こんにちは!外科系女医めぇこです。

夏が終わり、涼しくなってきてから上の子の幼稚園では月1程度のお弁当dayが始まりました。夫のお弁当作りには慣れているものの、幼児のお弁当作りは初挑戦でした。
どれくらい食べるかな?好きなもの入れたけど食べてくれるかな?お弁当引っくり返さないかな?など、慣れない手つきでした。
園ではお弁当は冷蔵庫ではなく室温での保管なので、食中毒が起きないように若干神経質になりながら詰めました。初めてのお弁当day、美味しかったと言ってくれましたが、彩りで入れたレタスに文句を言われました。
「野菜入れないでって言ったでしょ!」とプンプンしていました(笑)
親としてはお弁当でも野菜を少しでも食べて欲しいと思ったのですが、ある食育に関わる方から「お弁当で大事なことは、栄養や彩りを気にかけるより、まずは食べることを楽しい時間と思ってもらうこと」という助言を頂き、それ以降、子供のお弁当は高校男児もビックリの茶色いお弁当です(笑)
研修医時代に経験した患者Aさんのエピソード

さて、今回は研修医時代に経験した患者さんの話です。
とても紳士的で穏やかな初老男性Aさんを担当していました。末期癌でお看取りも近かったのですが、最後まで医療従事者やいつも付き添っていた淑女のような奥様に気配りを欠かさない方でした。
ある朝、病棟に行き夜中に息を引き取られたことを知りました。そして何だかいつもよりスタッフルームが騒がしいような・・・
「めぇこ先生、昨夜Aさんのご家族、修羅場だったんですよ」と看護師が報告してきました。
修羅場??何のこと??と思いながら、報告を聞くと・・・
Aさんは最愛の奥様に見守られながら息を引きとられ、悲しみもあるけれど病室内は和やかな雰囲気だったとのこと。
そして数時間後・・・
妻と名乗る人物とその子供達が来院。そこで衝撃の事実が発覚しました。
いつも付き添っていた慎ましやかな奥様は内縁の妻であり、本妻が別にいたのです!
内縁の妻は常に本妻として振る舞い、同意書にも本妻の名前でサインされており、医療従事者はまんまと全員騙されていました。
内縁の妻vs本妻+子供の修羅場は壮絶で、夜中なのに完全に昼ドラの実況中継だったそうです。
Aさんが残した家族の影と光

人は見かけで判断してはならないと言いますが・・・Aさんは本当に穢れのないような方に見えました。一体何を信じて良いのやら。
Aさん家庭で何があり、どんな経緯で内縁の妻が誕生したのか知る由もありませんが、自分が原因で家族達が揉めている光景を亡くなったAさんはどんな思いで見ていたのでしょうか。
そして、驚くことに私の夫も同じような経験があり「内縁の妻騒動」は意外と少なくないようです。
最早、自称“妻”という言葉だけでは信じられないと思った経験でした😅

